第4期修了生の声

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 山形大学第4期IR担当者向け実践プログラムを受講して

 

北陸大学教務課(兼)IR室 堀川 靖子

2022年4月から9月までの半年間、第4期生として、IR担当者向けプログラムを受講しました。

まず、本プログラムに関心のある皆さん、受講を検討されている皆さんにお伝えしたいこと、休日を利用してのリアルタイム講義の受講・プレゼンテーション発表、オンデマンド講義を受講しながらのハンズオン演習、課題提出は本当に大変でした。本当に大変ではありましたが、体系的なプログラムと講師陣からのアドバイスや課題へのフィードバック、受講生同士のやり取りのお陰でプログラム修了後には、IR担当者として自信がつき、自大学で「データを使って何をしたいのか、何をすべきなのか」「計画立案や意思決定の支援となるデータをどう提供していけば良いか」が少しずつ明確になってくることと思います。

科目は「IR入門」「IR応用」「他大学におけるIR」「データマネジメント&分析(DMA)」「IR実践」に区分されており、IRの定義や考え方、必要な知識・技術をはじめ、他大学のIR分析事例を学びます。DMAでは、「R」によるデータマネジメント、データ分析・可視化及びレポーティング(R Markdown)の基礎について、また、「Microsoft Power BI」や「Microsoft Forms」等の使い方についても実践的に学ぶことができます。特にオンデマンド講義のハンズオン演習は、繰り返し視聴し、自分のペースで視聴・課題を進めることができたことは非常に良い点でした(おそらく、私は他の受講生の2倍以上の時間を費やしたことでしょう)。

本学は小規模大学であり、小規模大学でも実践できる「分権型教学IR」を目指しています。このプログラムを通して、本学のIR活動をより推進していくための課題や目標も見え、特に「Tidy data(分析可能な整理されているデータ)」と「(効果的な情報提供のための)Storytelling」の重要性をより実感し、業務に活かすよう奮闘しています。また、本プログラムの演習の中で作成した「IR活動に関するWebアンケート」はその後、内容の検討を重ね、実際に本学でアンケートを実施し、現在、分析・報告資料の作成作業を進めているところです。

今後の目標としては、単に学内のIR活動を推進することを超えて、大学全体が「データに基づいた意思決定を正しく行い、行動し、価値を実現するデータドリブン組織」に変革する支援ができる組織形成を目指したいと思っています。

最後に、今後も講師陣や修了生のメーリングリストを通して情報共有や相談ができることは非常に心強く思います。また、オンデマンド講義はプログラム終了後も一定期間(約半年間)はアクセス可能であり、繰り返し復習し、知識・意識の定着化を目指すとともに来期以降のリアルタイム授業には聴講生として参加し、皆さんからの刺激を受けたいと思います。

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